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山峡が一気に開けて中啓のように地面が広がっている場所がある。今や田畑が広がりそのところどころに家が点在しているのが見える。大昔ここを一気に茶黒い濁流が流れ去ったとは思えないほど長閑な景色が晴天の下に佇んでいる。歴史はたしかに存在し、確実に忘れ去られていく。地形はたしかな形でその痕跡をとどめているだけだ。