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晩秋の夜の闇は深い。万斛の闇にしばし吸い込まれそうになる。日本の四季の中でもこの闇はとりわけ暗く感じる。いったいどこにこんな闇を蔵していたのかと思い知らされる。暗闇のなかでなにか音がするのは、近所をうろつく小動物か。日頃出会うことのない珍客に親しみを感じる。それも闇のおかげなのだろう。