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陽の落ちるのが早くなった。突然早くなったようだとも言える。夕方の薄靄の不思議さは例えようもない。あるときは人の横顔をレンブラントの絵のように見せ、別の瞬間には暗黒の世界に導くかのような畏れをいだかせる。私はいったいどちらの世界にいるのだろうか。この世に存在しているのかさえ分からくなる瞬間である。