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ソロキャンプの人は、燃えさかる薪と会話している。目の前からはときおり薪の奥処からの音がする。その音こそ彼が発した問いへの返答なのだ。彼の密かな疑問にパチッと返答をする。それは坐禅における警策に似たものだ。あたりには何もない。あるのは炎の暗闇と音だけである。