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由緒ある旅館の窓には卍崩し組子の窓框が嵌め込まれている。肱をついて外を眺めれば、袖口から冬の冷気が忍び込んでくる。セピア色の写真で見るようにはいかない。風情とは、細かい細工の集積に他ならない。人間にも風情があるとすれば、それは何処に表れるのだろうか。