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どこまでも冬枯れの景色が広がっている。かつて緑の簇生が我が物顔に振る舞っていた大地も、その土色を晒している。頬を刺す冷気が土に霜柱を生じさせている。あとニ三か月で人の口から花の話題がもれ始めることなど俄には信じられない。しかし信じることにしよう。自分を信じるように。