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気に入っていた腕時計を紛失した。金銀を鏤めたようなものではけっしてない。しょっちゅう腕に巻きつけていたわけでもない。文字盤は陽の光で黄ばみ、装着しにくいそれはアウトレットものだ。喪失の安心感をいま得ている。