« 気高さ | トップページ | 面 »
精神を集中させようとすると、父親のお喋りに邪魔される。その瞬間、私の精神は粉々に砕け散って部屋の天井を突き破り、虚空のそのまた虚空の彼方に雲散霧消してしまう。次は自分が喋る番だと思っても、霧と化した言葉を回収するのに手間取る。黙って聞いてほしかった。