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私たちはあらゆる場面で間違いをおかしている。通りすがりの人の顔の上に、相も変わらず好きだった女性の目鼻立ちを張り付けるかもしれないが、しかしそんな顔や頬や顎の代わりに存在するのは、じつはなにもない空間にしか過ぎないのかもしれない。そう考えると、名画を目の当たりにして見ているのはいったい誰の顔なのだろうか。