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先輩の一人は、自分のことを「ミー」と呼ぶ。後輩であるわれわれは目引き袖引き笑いをこらえるのに大童であった。それは今に始まったことではないからだ。先輩はそのことに一向に気づく気配がない。口癖とは、周囲が知っていて本人だけが知らない言い方のこと。私には私の言い方があるが、そのことに気づけない。