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相手の話を聞くとき、カウンセラーは私心を捨てることが大切だ。刳心、すなわち私心をえぐりとるほどに捨てることだと言われている。「私ならこうする」、「普通はこうだ」などと言ってはならないのということ。相手には、彼なりのどうしてもそうせざるをえないような長い歴史があるからだ。聞く側にも長い歴史があって、それを告げてしまうと、相手の話とこんがらかることになるのだ。