« 名状 | トップページ | 竹林 »
名称地の木陰には、必ずと言ってよいほど、ノートにペンを走らせているグループがいる。じっと天を仰いでいるひと、沈思黙考しているひと、それぞれが名園を見ては嘯風弄月、俳句を作り合っている。私には望洋とした景色にしか見えなくても、その中からたった一つの枝、葉擦れを抽出して紙片に定着させるのだ。集中とは一つに収斂させることなのであろう。