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人と人とが会話するとき、常に自分と比べながら相手の話を聞いている。趣味・仕事はもちろん、身長や誕生日、果ては家族構成にいたるまで、自分と比べながら会話している。それに何の意味があるのかもわからないまま、上下、多寡、大小を比べては一喜一憂している。ということは、相手もこちらと比べている。こうしてわれわれ人間は、高くなり低くなり、まるで波に揺られる小舟のようにさ迷う生物なのである。