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北杜夫の小説、「楡家の人びと」の主人公、楡基一郎は精神病院の創業者である。訪れてきた患者さんの耳を覗き込むたび彼がこう呟く。「あー君、脳みそが腐っていますなー。裏にあるラジウム温泉に浸かりなさい」と。患者さんは言われた通りにしているうちにみるみる容態がよくなるのだ。そんな話は小説の中だけのことではないか、と思いながら読むのも一興である。