カテゴリー「心と体」の記事

2024年7月17日 (水)

思想

とかく狷介な性格、緋縅を身に纏っていたときはとっくの昔に過ぎ去ったのに、未だにプライドだけは高い年代が街を闊歩し、そのうちの一人が私だ。外側から瞥見しても過去のことは知れない。きっとその人だけの頑迷な思想がこの年までの柱になっていたに違いない。どんな思想がそこにあったのか知りたい。

2024年7月16日 (火)

絆という言葉が脚光を浴びて久しい。絆とは何か。それはいざというときに対処したり、もらったりすることをいう。それが過剰になるのが覊絆である。縛りつけられ、何事も許可を得ないと許されない状態を指す。それから自由になりたいか、反対に、なってしまうことへの恐れとの間で揺れ動いているのが私たち人間である。

2024年7月15日 (月)

意味付け

同僚が何か冗談を言い合って忍び笑いをしている。自分のウワサ話をしていると感じるのは妄想である。妄想だ!と一刀両断に切り捨てられれば、楽である。そうすることができるようになった起源はもちろんある。反対に、自分が槍玉に挙がっていると訴えてやまない人もいる。その違いはいったいどこにあるのか。

2024年7月14日 (日)

名所

どれほどの名所旧跡も、かいなでの旅行者である自分にはその価値すら分からない。説明に触れても、ちょっと表面を撫でたにすぎないからすぐに忘れてしまう。そこに行ったという経験はいったいどれほどのものであろうか。一番知らないことは、自分自身のことかも知れない。

2024年7月13日 (土)

進歩

かくも進歩に抗うように、買い物はキャッシュである。品物を店員に告げ、美味しいですよ、と言うに決まっていると知ってはいても、美味しいですか?と尋ね、告げられた通りの金子をギクシャクと財布のそこを弄りながら、ある場合には釣銭を受け取り、またあるときにはピッタリの額が揃えば少しだけ嬉しがっている。店員はこちらに寄り添う。買い物とは交流そのものである。

2024年7月12日 (金)

ランナー

払暁、それなりのウェアに身を包んだランナーが幾人か軽快なリズムを刻みながら走り去っていく。一人は東の空めざし青春ドラマよろしく走り抜けていく。別のランナーは朝日などには目もくれず未だ夜の余韻が残る西を目指している。やがて二人は交差し、その速度を一層速めたように見える。交差する瞬間、二人は声にもならぬ挨拶を交わす。互いの健闘を讃えるかのように。

2024年7月11日 (木)

近所から戞々とした音が響いてくる。聞けば庭を掘ると出てくる石を粉々にして河原に持っていき撒くのだという。その昔、川が流れていた証拠だ。取り除いても土が奥底にある石を土の表面に浮上させるのである。そしてそれをまた取り除いて粉砕するのだ。土に意志があるかのように吐き出している。別れたあともその音は続いている。

2024年7月10日 (水)

人物

誰にでも渇仰すべき人物を心のなかにもっている。それは身近な人かもしれず、歴史上の人物…顱頂から足の爪先、言葉の一片さえ自分の体内に摂り入れたいと思う人物である。その人物が私の心の芯となるのである。

2024年7月 9日 (火)

夕闇

狂ったような太陽もその勢いを弱める黄昏のときが来た。夕闇の仄暗さが空に遍満し始めている。ものはみな輪郭を正し、一羽一羽の鳥の姿さえも闇色のキャンバスを背景に緻密に描いている。残光が西の彼方に少しだけ赫うており、これから休息の時間を満喫しようとしている人間たちのための準備に余念がない。明日の暑さに備えなければなるまい。

2024年7月 8日 (月)

想像

人はなぜ人の話を聞いていないのか。それは想像力を駆使すると疲弊してしまうからだ。いわば護身だ。自慢話は腹が立つかもしれず、血腥いストーリーは遠慮被る。こちらを持ち上げてくれる話は大歓迎と言いたいところだが、落とし穴が待ち構えているかもしれない。クワバラクワバラ。

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