カテゴリー「心と体」の記事

2019年2月20日 (水)

食事

人が最も心満たされる時間が食事のときであろう。その時間は家族団欒、楽しい会話、美味しい食事であることが望ましい。もしその時間に、会話がなければ、食事はただお腹を満たすだけの行為となってしまうだろう。それは味気なく、早く済ませたくもあり、顔も見たくなくなることになる。そんな日々が続いたら、人間の味覚は育っていくのだろうか。味覚とは最初から人間に備わっているものではなく、育てていくものなのかもしれない。

2019年2月19日 (火)

聴覚

私たちの耳はすべての音を聞いているようでいて聞いてはいない。もしすべての音を聞いていたとしたら、私たちの情報処理能力はたちどころにパンクしてしまうだろう。私たちの周囲に流れているテレビの音、空調音、外を通るバスの音や市役所が流す捜索者の放送の音…それらの中から自分に最も関心のある音だけをチョイスして聞いているのである。それが選択能力である。部長の命令、課長の命令、社長の訓示・・・すべてを聞いていたら、きっと何から手を付ければいいかわからずに呆然としてしまうだろう。「何をやらせても中途半端な人」というレッテルを張られたとしても仕方がなくなるかもしれない。

2019年2月18日 (月)

嗅覚

モノを嗅ぎ分ける能力に長けているひとこともいる。ある人は古本屋に入ったかと思うとすぐに欲しい本を探し出してくる。また違う人は美味しい料理を出す居酒屋を探すのに長けていたりする。臭いを嗅ぐわけではない能力が衰えてくると人の善悪を嗅ぎ分けられずに簡単に振り込め詐欺に引っ掛かってしまうことだろう。そんな能力の起源は以外と古い時代に培われたものに違いない。

2019年2月17日 (日)

視覚

同じ景色を前にしても、ある人はそこに大きな壺が置いてあったと言うが、一緒にいた別の人にはそんな記憶がなかったりする。同じものを見てもあるなしの違いが生じるのは関心の違いである。その源は母が私だけに関心を示してくれたかどうかにかかっているのかも知れない。私もを見つめてくれた母に関心が向け代わるメカニズムである。

2019年2月16日 (土)

花粉症

季節柄、花粉症の相談をされることが多い。花粉症の原因は花粉そのものではない。それが証明されるのは、花粉が飛んでいるのをテレビで見ただけでくしゃみが出た、というクライエントの話を聞いたときである。花粉そのものが原因ではないことがこれでわかったのである。話を聞きながら、その原因が数秒で判明するものから、分析に20分かかるものまで様々ではあるが、共通して言えることは、クライエントさんの話から花粉症以外の話が提出されることである。話の中に原因がかくされているのだが、話している本人が気づくことはないのである。話の中に花粉症のきっかけとなったキーワードがそれとは気づかれない形でひっそりと隠されているからである。

2019年2月15日 (金)

ゆとり

久しぶりにホラー映画を見た。アメリカ製なのでハッピーエンドのに終わるのもうれしい。見ているうちに、どことなくリアルさが少ないことに気がついた。それがゆとりに感じられるのだ。完璧なリアルさで見せられてはこちらの体が持たない。どことなくユーモアがあって、どことなく笑える、そして少し怖い・・・くらいが私には程よいゆとりなのであった。

2019年2月14日 (木)

本当に欲しいもの

自分が欲しいものは、本当に自分が欲しくて買ったものだろうか。ネクタイを買うときに、その品物が実は憧れの人が締めていたネクタイかも知れず、花柄のシャツを買おうと思ったのも、ステキな店員さんが着ていたからかもしれない。自分では安価なセーターを買おうと品定めをしている脇から、それよりもこちらの方がお似合いで・・・などと店員さんに言われて買ったものかもしれないのだ。支払うときに、それが自分で選んだモノよりはるかに高価だったということもあるかもしれない。自分で選ぶことの難しさ、自分で選べない理由とはいったいどんな無意識が働いているからなのだろうか。

2019年2月13日 (水)

青春時代

われわれは母に欲望されながら生きている。母の無意識には、こんな人間になってほしい、こんな性格の子になってほしいなどという欲望がひしめいている。母が自分にはどんな子になってほしいのかを、母のまなざしの上に見出そうとする。そうした母の、子への欲望があって初めて子どもはその実現を目指せるのである。それがなければ、子どもは何を目標に生きていけばよいのかわからなくなるのである。そんな母の欲望の通りに生きれば問題がないかと言えば、さにあらず。子どもにもやがて自らの欲望が芽生える時を迎える。母の欲望に生きるべきか、自分の欲望に素直に生きるか、二者択一の選択に悩まされているのが青春時代なのである。

2019年2月12日 (火)

意味

言葉には意味がある。一つの言葉を耳にした時、意味も同時に聞いている。「恋」という言葉を聞いて、ある人は初恋を思い出し、ある人は恋を束縛と受け止めるだろう。人によって意味が異なるのだから、同じ意味をうけとることなどできないのかもしれない。「あなたの気持ちが理解できない」のは当たり前なのだ。「私の気持ちが誰にも理解されない」というのもまた事実である。それでも相手の気持ちを理解したいと考えて精神分析学は誕生したのである。

知性

小さな失敗を人からひどく叱責されたことはないだろうか。名前を間違えた、会議の書類を持参しなかった・・。そんなとき、「それでも世界は動いていく」と考えられる人がいたとすればさぞ幸せなことだろう。そうは考えられないのが子供たちである。「お前は何々だ」と言われればその言葉は子供たちの心に深く刻み込まれ、失敗することや、新しいことにチャレンジすることに恐れを感じるようになるだろう。大人は「それでも世界は動いていく」と考えることで精神的な苦痛から逃れることができるのである。そのように考える力のことを知性と呼んでいる。

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